2010年3月12日

スラムドッグ$ミリオネア

B001S2QNN2スラムドッグ$ミリオネア [DVD]
メディアファクトリー 2009-10-23

by G-Tools

監督:ダニー・ボイル/出演:デヴ・パテル、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント/2009年/イギリス・アメリカ

昨年のアカデミー賞受賞作品。
ロードショウ公開するまではすごく観たかったんだけど、公開したらなんかちょっと冷めちゃって観に行かなかったのだ。

飽きずに観ることはできたけど。
映画の最初の方の躍動感、パワーなどに圧倒され、これはおもしろいかも・・・って思ったものの最初だけ。あとはどちらかというとパワーダウンしてった感じが否めないんだな。

ネタバレになっちゃうけど、最終的に“運命”ってことで結んでいるけど、“運命”とはどうしても感じられない。そういう結末を導くためにいろいろなものをそぎ落としたって感じがすごくあって、“運命”というよりも“都合よさ”って感じ。そうやって観ていると、主人公のジャマールの人生がすごく薄っぺらい感じに見えてしまうのだ。それよりも兄のサリームとか恋人っていうか相手であるラティカの方が重たい感じで。

いちばん最後の踊るシーンも、インドはこれだろっていう制作者側のかってなイメージが見えちゃってる感じ。
たしかにおもしろいシーンなんだけど、インド映画はやっぱりでっぷりした中年男と肉付きのいい女性というイメージがあるだけに、欧米人の好みのインド人で欧米人が好きなインドっぽい踊りという感じだなぁ。

飽きずにずっと観られたし、それなりに楽しかったけど、なんか表面だけをなでてるような薄っぺらさがちょっと悲しい映画であった。

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